トリイミュージック

 

同じメーカー、同じ機種、同じ製造年でも、ピアノというのは1台1台音色が異なります。
なぜピアノの音色には個性があるのでしょうか。
当社が取り扱っているヤマハは国内シェアNo.1。



台数を作っているメーカーだからこそ、個体差というのはほとんど無く安定した作りが特徴です。

ピアノは、最初は同じような音でも、経過年数とともにどんどん音色が変化していく楽器です。
置かれていた環境・使用状況・メンテナンスや状態により、中古ピアノとして出てきた時にはそれぞれ違った音色になっています。

中古ピアノを購入する際、選ぶポイントとなる「音色」。

何が良い・悪いということは無く、【お気に入りの音色を見つける】ことが大切です。
新品ピアノの場合、どんどん音色が変化していきますが、中古ピアノはある程度落ち着いてしまっています。
ここから大きな変化というのは望めないので、試弾して気に入った音色のピアノを選んでください。
一生に一度の大きな買い物ですから、後悔のないようにしたいですね。

中古ピアノを選ぶ際の、ひとつの参考にしてください。

 

コツ①自分の中での「なんとなく」の方向性を決めておく

あなたがピアノの音に求める個性はなんでしょうか。

自分の好みの音色や音質を、なんとなくで良いので試弾する前に考えておくことが、お気に入りの1台に巡り合える近道です。

音色の個性を言葉で表現することは難しいですが、大まかに分けると下のふたつに分類されると私は考えます。

A.明るく華やかな音色
B.まるみのある優しい音色

どちらが優れているということではなく、これは人それぞれ好みによって分かれます。
なおかつ感じ方も人それぞれなので、Aが良いと感じる人・Bが良いと感じる人、意見が分かれます。

ピアノに詳しくないけれど、聴いただけで分かるかどうか不安な方、ご安心ください。
比べて弾くと、思いのほか違いが明確に感じられますよ。

コツ②中音域だけでなく、高音・低音も聴いてみる

ピアノによっては、背の高さの違いや響板の違いで音色や響きの豊かさが変わってきます。
中音域の音のみでなく、高音・低音の音色の違いも確かめてみてください。

中音域では分からなかった音色の違いも、高音・低音ではっきりと感じることもありますよ。

コツ③最後は自分で弾いて決める

よくお客様に「弾いてください」とお願いされます。
もちろん弾きます。しかも同じ曲を。
なぜ同じ曲かと言うと、音色の違いが分かりやすいからです。

人が弾いた音色を客観的に聴いて判断してもいいですが、最後はご自身で弾いてみてください。
音の感じ方には個人差があり、それはタッチ感・音の返りなど、様々な要因によって変わります。
聴いた音と、実際に弾いて感じる音は異なるので、ぜひご自身で弾いて確かめて欲しいです。

自分は弾けないから…と自信がない方、曲を弾かなくても大丈夫。
和音の連続でも、ハ長調の音階でもなんでも大丈夫。
弱々しい小さな音でなく、思いっきりフォルテ(強い)大きな音も出してみましょう!
ご自宅に入った際の音や様子がイメージしやすくなりますよ。

 

音色も個性豊かな中古ピアノの世界。
年式や外装・機種だけに捕らわれず、選ぶ際はぜひ音色の違いにも注目してみてください。