2021年10月世界的ピアノコンクールである『ショパン国際ピアノコンクール』が開催されました。
オンラインでリアルタイムで鑑賞出来ることもあり、日本でもとても盛り上がった記憶はまだ新しいと思います。
さて、ショパンコンクールで使用された世界最高峰の4社のメーカーのピアノはどれも、1台2千万円前後と大変高価なものです。
オンラインで試聴しながら、これら最高級のピアノの音色の違いを楽しまれた方も多くいらっしゃると存じますが、実はその音が電子ピアノと同じだと言えば驚かれるでしょうか。
★電子ピアノの構造は、
1,鍵盤を押す
2,センサーが感知する
鍵盤が下がるスピードを検知
下がっている長さを検知
3,録音した音源を電気信号として再生する
4,アンプで増幅され、音としてスピーカーから発音される
という仕組みです。
シンプルに言うと、「電気信号→音声変換→スピーカーから発音」するのです。
これは、ショパンコンクールオンライン試聴の原理と全く同じです。(下記参照)
【ショパンコンクールのオンライン配信】
数千万するコンサートグランドピアノに、高性能なマイクを立てて、プロピアニストが弾いたものを収録して、電気信号化し、ネットで送信後、各家庭でお使いのパソコンやネット接続できるテレビやオーディオで音声に変換してスピーカーで聞いているのです。
【電子ピアノの発音原理】
数千万するコンサートグランドピアノに、高性能なマイクを立てて、プロピアニストが弾いたものを収録~音源として内蔵。あなたが鍵盤を弾くと、電気信号として再生され、電子ピアノに内蔵されているスピーカーで音声に変換されてピアノの音が聞こえるのです。
アコースティックピアノと電子ピアノの違いとは、
ショパンコンクールを、ワルシャワで生で聞くのか、日本にいてオンラインで聞くのかの違いと同じということになります。
デジタルと生(アコーステック)の違い。
ピアノに限らず、この違いしっかり区別できるためには”感性”の力が必要です。
さて、
「そんなことはわかっているよ。」
というお言葉が聞こえてきそうです。
そうお感じな方は、これまでの人生の中で、アコースティック体験をされた来たから、デジタルというものも測れているのかもしれません。いかがでしょう。
生まれてからデジタルに囲まれた人ならどうでしょう。
あるダイヤモンドの鑑定士養成学校では、入所半年間は人工ダイヤ(ジルコニア)は見せないように徹底しているそうです。
本物を鑑別できる目が育つからこそ人工物を見極められる。そしてそれには年月が必要ということでしょう。
絵画や書を見る力。音楽を聴きとる力。味わい深さがわかる力。
五感を、育てるにはアコースティックが一番だと思います。
もし、音楽で感性を育てようとお考えなら、アコースティックな環境が一番です。