たとえば、お子さんに楽器を習わせたいと思ったとき、何にしますか?
バイオリン?フルート?ギター?それともギター?
実は、そのどれを選ぶとしても、最初は、あるいは並行して鍵盤楽器を学ぶことをおススメします。
その理由とは!
音楽(楽器)を学ぶ上で音感を身に付けることはとても大事です。
その音感を学ぶのに一番適しているのが鍵盤楽器なんです。
鍵盤楽器の特長は、次の3つです。
1、誰でも簡単に正しい音が出せる
2、「ここがドだよ。」と、指させる
3、音域が広く、同時発音数が多い。
詳しく説明していきましょう。
1、誰でも簡単に正しい音が出せる
幼児は、体や手が小さく、指の筋肉も発達していません。
例えば、ギターは幼児には大きく、弦をしっかり押さえないと思った音が出せません。
トランペットなど管楽器は、まず音を出すこと自体が大人でも難しいです。
その点、鍵盤楽器はピアノでもエレクトーンでも、誰でも鍵盤を押せば正しい音が簡単に出ます。
ただし、同じ鍵盤でもおもちゃのピアノは音律が狂っている場合があるので注意です。
教具として最低限の条件は、子供でも簡単に正しい音が出せることです。
2、「ここがドだよ。」と、指させる
音感とは、正確な音程がわかるだけでなく、それをドレミで歌ったり、鍵盤で弾けてこそ意味のある能力です。
したがって、頭の中のドレミと、鍵盤のドレミを一致させる作業『ラベリング』が必要です。
「ここがド。ここはソ」と、指をさして人に教えることが出来る楽器が適しています。
逆に、リコーダーや管楽器は穴を抑える指の形でしか相手に伝えることが出来ません。
バイオリンも出来ません。
これらの楽器を習う前や並行して、ピアノを習っている子供が多いのはこのためです。まずピアノで音感など基礎を身につけてからそれぞれ希望の楽器に移行するのですね。
3、音域が広く、同時発音数が多い。
ピアノの鍵盤は88鍵あります。これは、オーケストラのすべての楽器を1台でカバーできる音域です。
どんな低い音も高い音も模倣することが出来る。更に同時発音と言って、一度にたくさんの音を出すことが出来る。
たくさんの音を重ね合わせ響きを聴くことが出来、たった一人でオーケストラのような大合奏が可能になります。
この世にあるすべての曲が再現可能なのは、これらの特徴からピアノやエレクトーンが一番ポピュラーだと言われています。
子供にとっては、好きな曲、弾きたい曲が一番再現しやすい楽器だから、使うほどに自然と音感が身につくということになるのでしょう。
まとめ
いかがでしたか?鍵盤楽器が音感習得に適していることがご理解いただけましたでしょうか。
実は音感習得だけではなく、音楽の基礎的な勉強は鍵盤楽器であればほとんどすべて学ぶことが出来ます。
これからお子さんに楽器(音楽)を学ばせたいとお考えの方は、是非ご参考にしてください。
トリイミュージック