ピアノと演奏者(プレーヤー)の接点は鍵盤のみです。(厳密にはペダルもありますが)
演奏者は、10本の指を巧みに動かし、鍵盤をコントロールします。
鍵盤は内部のたくさんの部品とてこの原理でつながっており、最終的に硬質なフェルトが鉄線の弦を叩き、その音を薄い板で増幅して、皆さんご存じのあの音を発生させます。
ですが、その数十、数百という発音に係る部品の中で、唯一コントロールできるのが鍵盤なのです。
そして、その鍵盤の可動域は、なんと10㎜!
わずか1㎝ほどの深さの中で、あの表情豊かな音が紡がれるのです。
ピアノの練習はこの1㎝をどう動かすかに集約されているわけです。
すごい世界です。