トリイミュージック

 

コロナになってから、なかなか開催できなかった「ピアノ解体ショー」を4カ月ぶりに行いました。
今回は、教室生の夏休み企画としてご依頼いただいた草野音楽教室(@kusanomusic)の草野先生のレッスン室での解体ショー!

解体ショーは、こんな内容でした。

その1:ピアノの鍵盤はあなたが知っている長さじゃない!

実は普段見えている長さの倍以上の長さがある鍵盤。
横から見ると、まるで公園のシーソーのようです。
指で押すと、鍵盤の奥が持ち上がって、色んな部品が動いて、最後はトンカチがピアノの弦を叩いて音を出す仕組みです。
指を離すと、まるでシーソーから片方の人が降りたように、元の位置に戻ります。(鍵盤が自然と上がってきます。)
電子ピアノは、シーソーでなく、バネやオモリの力で元の位置に戻します。

その2:ピアノ鍵盤の重さは、低い音と高い音で違う!

ピアノは、低音と高音で鍵盤の重さが違います。これは、弦を叩くトンカチ(ハンマー)の大きさの違いです。低音弦は太く長いのでハンマーが大きく、高音は遅く短いので小さなハンマーで十分なのです。これが鍵盤の重さに直結します。電子ピアノの多くは、ハンマーが無いので低音高音の鍵盤の重さは同じです。

その3:電気じゃないのに大きな音が出るのは、魔法の〇〇があるから!

〇〇とは、響板。字のごとく、響かせる板です。小さな弦振動をあの大きなピアノの音に増幅するのです。しかも、受け入れた音をそのまま真似する真似っこ板なんです。響板に向かって叫ぶと、その人の声を真似します。パパならパパの声を。母子で叫べば二人の声のままに。クラリネットを吹くと、ピアノなのにクラリネットの音がします。まるで魔法です。

その4:仕組みを知るとピアノが上手になる

ピアニッシモやフォルテって綺麗に弾くのが難しいですね。
解体ショーに来れば、小さな音の出し方や、綺麗なフォルテの出し方が簡単にわかります。

小さな音を出すコツは、弦を叩くハンマーの動きをゆっくりにすること。逆に早く動かすほど音は大きくなります。フォルテには余分な力はいらないのです。大事なのはスピード!これがわかるとフォルテが綺麗になります。

これらすべてがクイズやゲームで、大人も子供もいっしょに楽しめるピアノ解体ショー。
やってる私の方が楽しんでいるかもしれない鉄板のイベントなのでしたw