トリイミュージック

 

楽譜のト書き(はじめに・・)って
結構面白い!!

先生が楽譜をくださる時に、本の内容や目的を尋ねましたか?
楽譜はあなたがゴールに向かうための羅針盤です。

それに、あらためてト書きを読むと、作曲者や訳された方の真意が伝わってきて、とても参考になります。

「そういう意図だったのか!」
「そんな意味があるとは驚きだ!」

例えば、ハノンのト書きにはこんなことが書かれています。

むずかしい曲を弾くためには長い年月がかかる。
誰しも弱い指の練習に困っていて、オクターブやトリル、トレモロで不正確となりがち。

この欠点を補い、かつ短時間で間に合う練習方法を編み出した。

そのポイントは、5本の指をみな平均して訓練すること。

バイエルにはこう書いてあります。

この本は、はじめてピアノをひく人が最もやさしい方法で、良いピアノ
奏法を会得するように手ほどきをするという目的をもっています。

これは子供のために、特に幼い者のために、あまり広い範囲にわたらな
いで、段階を追って進んでいくように考慮されています。

ブルクミュラーは、新校訂になった際に、校訂者の北村智恵先生がト書きを書かれました。

それぞれの曲に標題がついていることから、子どもたちのピアノの発表会でも、何曲かは、「定番」とされるほどに舞台の上でも長年、演変され続けてきました。
いわばこの数材は、子ども用の“ピアノ曲集”として、ピアノ・レッスンの中に定着してしまったというわけです。

今回、この「ブルクミューラー25の練習曲」の本来の姿とその価値をもっと多くの方がたに再認識していただくためのアプローチを加えて、新たな校訂をさせていただきました。

他のテキストにもト書きがあることが多いです。
是非、お手元の楽譜をご覧になって、真意や目的に触れてみてください。
練習のモチベーションや仕方が変わるかもしれませんよ!