童謡と唱歌の違いってご存知ですか?
日本童謡協会のHP
http://douyou.jp/
明治時代の文部省が子供の音楽授業のために作った歌が唱歌。
そもそも私たちが知っている『音楽』という科目名が、その時代は『唱歌』といったそうです。
ところがこの唱歌。
文部省の編纂委員会が作っていたので、国の押付け的要素が色濃く、決して“子供の心を考えて作った歌“とは思えないっ!!と感じる人たちが多かったようです。
そんな中、鈴木三重吉が発起人となり
“童話と童謡の児童雑誌”『赤い鳥』を創刊。
このとき初めて『童謡』という言葉が生まれたのだそうですが童謡担当は、皆さんご存知の“あの”北原白秋!です。
赤い鳥(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%84%E9%B3%A5
また連載当時の“童謡”には、なんと曲がついてなかったんですって。
でも、
1918年11月号に西條八十の童謡詩として掲載された『かなりや』に、成田為三の作曲した、楽譜の付いた童謡が翌年の5月号に掲載されたところ、これが大反響!
それまでの唱歌と違い、芸術的な香気が高い詩と、やや単純な唱歌と異なる音楽性に人々は衝撃を受け大評判となったそうです。普及運動まで巻き起こったとか・・。
これが、童謡と唱歌の違いです。というかそれぞれの生い立ちですね。
2018年に童謡生誕100周年を迎えましたが、その後の長い歴史を経て、現在では、そんな生い立ちに関係なく、世間一般的に「童謡と唱歌」と、ひとくくりに言われるようになったそうです。(どちらも“良いものは良い”ということになっていったのでしょうね。)
童謡に関するご質問は是非こちらをおすすめします。
(社)日本童謡協会のHP
http://douyou.jp/