音楽教室担当者の私が街角コンサート『通称:チャレンジコンサート』をはじめたキッカケは、上司からの命令でした。
上司:「君々!今度デパートでピアノ展示会のコンサートをすることになったから、出演者募集してくれ。生徒がいいな。できれば子供が・・。」
私:「え~っと・・・私が集めるんですか?出演者を・・・」
(本音:そんなの出たいっていう子がいるわけないジャン!誘ったって断られるのがオチですよ。)
しぶしぶ電話をする私・・・・
私:「あのぉ、今度デパートでコンサートするんですが、お子さん、出てくれませんかねぇ~。」
お母さん:「うちの子は、そんなのには出ないと思いますよ。」
私:「そりゃそうですよねぇ。人前で弾いてくれなんて私も嫌ですもん。すいません。他をあたってみます。」
お母さん:「ご苦労様。まぁ聞くだけ聞いてみますけど、ちょっと待っててくださいね・・。」
私:「あ、はい・・・。」
(ほら見たことか。大人でも出来ないことを子供がたった一人でするわけないジャン。)
ん?? なにやら、受話器の向こうでさわがしい・・・。
お母さんの驚いたような声が受話器越しに少し聞こえます。
「え~!!ほんまかいな?。・・るんかいな!ほんまやな!ほんなら、お母さん返事しとくで!、えぇねんな!」
お母さん:「お待たせ!。うちの子出るゆうてますわ^^;」
私:「えぇ~!!いいんですかぁ?!」
嬉しいやらビックリするやら、まるで狐につままれたよう・・・・
でも!そこからモチベーション爆上がり!電話かけまくり!
私:「そうなんですよ。みなさん出るって言ってくれるんです。変でしょう?不思議でしょう? 私もなぜだかさっぱりです。でも・・・・・・とりあえず子供さんに尋ねてもらえません?」(こんな自虐ッポイ勧誘あり??)
そっしてなんと!電話をかけた方、全員出てくれました。男子4名女子9名。小学校~高校生まで総勢13名!
~~そして本番当日。
なんとなんと、私の心配をよそに、演奏が始まるや否や、ガバーーッ!っと人垣が出来ました!!
吹き抜けのセントラルコートは、1階も2階も、みんな身を乗り出して食い入るように見ています。
演奏が終わった瞬間・・・・・
拍手喝采!!!大声援!
その様子を目の当たりにした私は、感動に体が震えました!ゾクゾクとなりました。感動でも総毛立つんですね。
「うちの子をこんなに沢山の人が見てくれる!見てみて!うちの子すごいでしょーー!」
(全く、私の子じゃないんですけどね。それくらい自慢したかったわけですよw)
どの子にも、秘めている内なる力を持っています。時には、ご両親が気づかないこともあります。この体験以来私は、直接子ども達に出演を依頼する様になりました。
「おじちゃんのお願いきいてくれるかな?チャレンジコンサートに出てくれない?」
「いいよ。弾いてあげるよ。」
これまで約3,500人が出演してくださいました。
今や私のライフワークです。
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