★ピアノ よくあるご質問Q&A———————————-
ピアノコーディネーターがよくあるご質問にお答えしてまいります。今回のご質問は、
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Q.「ピアノを置くのに床の補強は必要ですか?」
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A.ほとんどの場合必要ございませんが、気になる方はご相談ください。
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ピアノの重量は、アップライトピアノで約250kg。かなりの重量なので、そのまま置くと床が抜けるのではないかとご心配な方も多いです。
建築法によると、床に置いて大丈夫な重さは、1平米(1m×1m)あたり約180kgまでとのこと。これによると、約250kgあるピアノはダメなことになります。
ですが私、30年以上ピアノの納品に立ち会った中で、ピアノを置いたら床が抜けた!なんて経験は一度もありません。一体どうしてでしょう?
そこで滋賀県内のリフォーム会社数社のプロに尋ねてみました。
(国のお墨付きをもらっている業者ばかりです。)
まず、実際ピアノを置いて床が抜けたという話は、すべての会社が「聞いたことがありません。」と回答くださいました。
「1m×1mのスペースに180kg以内ですと、コタツに家族4人で入っても床が抜けることになってしまいます。
実は食器棚や本棚もピアノと同じくらい重いのですが補強せずに置いておられますよね。ピアノは床が抜けるほど重いというイメージがあるのかもしれません。」
「1m×1mという局所で考えるより、部屋全体でどれくらいの許容があるか考えてください。
目安として6畳なら家具類の総重量が約1,800kgまでなら大丈夫。4畳半でも約1200kgまでなら床が抜けるようなことは無いとのことでした。(※1)
ピアノだけなら4台置いても大丈夫な計算になりますね。」
それでも、もし気になるようであれば補強に関する下見と見積もりは無料なのでお尋ねくださいとのこと。(※2)。
お聞きしたすべての会社で、床の耐久を計測する機械は莫大な経費がかかるため、使っておられませんでした。
実は大工さんが現場に出向き、長年の経験と勘で土台の作りや梁(はり)などの様子を見て判断されるそうです。だとすれば、信用できる会社を選ぶことが大切ですね。
実際に家を建てた施工業者に相談するか、または、瑕疵保険に入っているリフォーム会社なら安心です。(※3) (ご希望の方にはご紹介いたします。)一番シンプルな補強の場合、3~5万円程度で収まるケースが多いそうです。(※4)
ピアノの下には金属製のキャスターが底の4隅にあります。
洋室なら樹脂製のお皿を(インシュレーターと言います。)、和室なら敷板を敷くのですが、荷重を分散させるため、厚さ1cm以上の合板を下に敷くというのも一つの手です。これが一番安上がりだと教えていただきました。(ホームセンターのベニヤ板で充分だそうです。)
※1 6畳は、約10平米。よって、積載荷重は1800kg。4畳半は約7,4平米で1200kg。共に中京間の場合。
※2 お尋ねした中で下見、見積もり無料の会社は5社。訪問可能エリアがございますので詳細はお尋ね下さい。
※3 日本住宅保証検査機構(JIO)に加盟している会社(国土交通省認可)で瑕疵保険に入っている会社。
会社検索サイト
https://system.jio-kensa.co.jp/scripts/search/index.asp
※4 補強方法は、プラ束(ぷらつか)使用の場合。予算は、大工一人分の人件費と材料費