誰も教えてくれない?
ステージのピアノ椅子操作
知っておくべき3つのチェックポイント
発表会やコンクールの大半で使用される背もたれ椅子。
これを知らないために、本番ステージ上で焦ったり、力が発揮できない人が思いのほか多いので、あらためてお話しします。
是非、最後までお読みいただき確認してみてください。
🌟知っておくべき3つのチェックポイント
1,できるだけ操作は自分で出来るようになること
2,ホールと自宅、教室では高さが違う場合があること
3,操作は右手で行うこと
1,できるだけ操作は自分で出来るようになること
弾く際の椅子の高さが、自分に合っているかどうかはとても重要です。
それは、お子さんの演奏表現力の成長に大きく影響するからです。
(これは普段のレッスンや練習にも言えることです。)
ところが残念なことに、発表会やコンクールで、前の子の高さのまま弾き始めたりするお子さんを多く見かけます。
スタッフの人手が足りなかったのかもしれませんが、そんな時でも自分で操作できれば問題は無いのです。
コンクールによっては、椅子などの操作は演奏者自身の手で行うことと明記されているところもございます。
操作が出来て損はないのです。普段から練習しておくと余計な緊張もせずに済むことでしょう。
2,ホールと自宅、教室では高さが違う場合があること
ホールによって椅子が違う可能性は想像できると思います。
ただ正確な高さが調整可能な背もたれ椅子でさえ、メーカーや種類が幾つも有り、高低幅が違ったり、最上段の高さが数cm違うこともざらです。
例えばレッスン室で「一番上から3つめに合わせればピッタリ」と思っていても、ホールで3つ目に合わせたら違ったということがあります。
また、自宅やレッスン室のピアノには床を傷つけないために敷物を敷いていると思いますが、ホールのピアノは直置きです。ここで1~2cmの誤差が生じます。
これを回避するには、自分にピッタリな椅子の高さを肌で感じて覚えておくしかないのです。
3,操作は右手で行うこと
これは、演奏と言うよりステージマナーや所作に関することです。
背もたれ椅子の調整金具を左手で持つと、自然とおしりが客席を向きやすくなるので右手の方が無難です。
これは、最初にそうだと教えて置けば、それ以降気にする必要が無くなりますので最初が肝心だと思います。
以上です。いかがだったでしょうか?これからのステージのために参考に、少しでもなれば幸いです。
どうか普段通りの演奏ができますように。
トリイミュージック