トリイミュージック

 家では明るく元気いっぱいなのに、外ではなぜか人見知りしてしまう子がいますよね。これから集団生活が始まるとなると「このままでは友達もできないのでは」と心配でしょう。でもご安心ください。人見知りは成長の一過程です。必要以上に不安がるより、どのように受け止めればよいのか、人見知りを少しでも克服するにはどうすればいいのか、考えて行きましょう。

 

 人見知りで困ること

 子供の輪に入れない

 よく知っていお友達がいたとしても同年代の輪に入っていけない様子を見ているとママの方が焦ったりイライラしてしまうことがありますね。

 挨拶できない

 ママが挨拶している姿を見ても一向に真似ようとしない時、つい「すいません。この子挨拶が出来ないんです。」と相手に言い訳してしまうことありませんか。

 園行事に参加できない

 みんなで一緒にする行事で参加したがらなかったり、参加しても物陰に隠れて出て来なかったりして周りに迷惑をかけるの園行事に行きづらい。

 

Embed from Getty Images

 人見知りする心理

 様子をうかがう心理

 初対面の人は大人でも警戒するものです。ましてや子供にとっては「本当に心をゆるして良いのか」という気持ちが膨らむのは自然なことでしょう。

 安心を求める心理

 ママが身の届かないところに行くと大泣きし、帰ってくると両手を広げてしがみつく。人見知りとはこのような愛着行動の過程のひとつだと考えられています。

 この愛着心が充分満たされていくと、次はママの目の届く範囲で一人遊びが出来るようになり、特定の子とコミュニケーションが取れるようになり、やがては集団に交われるようになります。安心安定がキーワードです。

 やってはいけないこと

 家に引きこもらない

 子供の人見知りが強いとどうしても外へ出るのがおっくうに感じるかもしれません。ですがお子さんは外の世界や人々に関心がないわけではありません。

 その証拠に外へ出るとお母さんの陰に隠れて様々な人や物事を観察しているのではないでしょうか?むしろ高い感性のアンテナに色々なものがかかってくるようにしてあげることが好ましいです。

 

 

 人見知り克服方法3つのステップ

 親が意識しないこと

 人見知りというものは、周りが意識すればするほど、そして人見知りをする本人が意識すればするほど、程度がひどくなってしまうものなので、まず、ママが意識しないことから人見知り克服を始めましょう。

 例えば、人と会うたびに、「後ろに隠れていないでちゃんと挨拶して!」と言っていたら、子どもは人と会うたびに「挨拶しなくちゃ!」と余計に緊張してしまうようになります。

 また、ママが、子供に聞こえるところで、他の人に「うちの子は人見知りでしょう。本当に困っちゃうの」と話してしまうと、子どもは「私は人見知りなんだ。そのせいでママが困っているんだ」と、自分は悪い子なんだと思ってしまうかもしれません。

 子供の人見知りは子供自身、壁と感じてしまっていることは少なくありません。
まずは、子どもの人見知りをママ自身が意識しないこと、そしてママ自身も悩まないことが克服の第一歩なのです。

 

 ママと対話・遊ぶ時間を充分持つ

 子どもの人間関係が広がる順番は、
1、ママとの対話や遊び

2、子ども同士一対一の対話や遊び

3、子ども集団での対話や遊び

 なのだそうです。他の子どもと上手く関われてないということは、今はママとの時間が楽しい=必要である時期ということなのです。
無理して子どもの輪に入れようとするのではなく、ママとじっくり2人で遊ぶ時間を大切にしてあげましょう。

    

 様々な地域のイベントに参加してみよう

 子供同士の対話や遊びが出来るようになってきたら、地域の児童館やイベントに参加してみましょう。
できれば顔なじみがいた方が安心できると思います。

 またママと一緒に参加できるもの、最初は動きの緩やかなもの、受け身で始められるものが良いかもしれません。例えばこんなイベントがあります。 500円で参加できる月1回45分の親子の音楽プログラム『ヤマハドレミぱーく』

 もちろん子どもがどうしても嫌がる場合は、子どもの気持ちを尊重しましょう。初めての公園や支援施設デビューは、ママにとってもドキドキするもの。
がんばってみたもののストレスにしかならない場合は、無理をしないで別の方法を考えましょう。

 まとめ

 

 一見ネガティブなようにも感じる人見知りですが、これは子供が立派に成長している証し。
脳が発達することで、いつも一緒にいる人と見知らぬ人との区別ができるようになって起こるものです。

 それにしても、子どもはなぜママを拠りどころにするのでしょうか。それは赤ちゃんのときからママの温もりを通して愛情を感じているからでしょう。

 ママという安心できる場所さえあれば、子どもは安心して外の世界を覗くことができるでしょう。
ママから離れて過ごしても、また戻ってこられるのであれば、子どもは少しずつ逞しくなっていけるでしょう。

 そのために、ママは「何があってもママが守ってあげるから」と子どもに態度で示しましょう。
そうすれば、人見知りの子どもでも「冒険してみようかな」と思えるかもしれませんよ。