一般的にピアノはそう何度も用意するものではありませんから、実際に家に来ると決まってから慌てて置き場所を検討される方が多いようです。
ところが一度置いてしまうと簡単には動かせないピアノ!「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、初めてピアノをご用意される方も、忙しくて考える時間がない方も3分で読める、注意ポイントをまとめてみました。
今回は、「やってはいけない!『ピアノの置き場所』3つのNGポイント」をご紹介します。
スイッチやコンセントが隠れないように
多くのアップライトピアノの背の高さは121cm~131cm。ピアノは床に直接ではなく、敷板やインシュレーターという受け皿に置くので更に2cmほど高くなります。
ピアノは必ず壁に向けて置くので、場所により室内照明のスイッチやコンセントが隠れてしまう場合があります。
ただし、ピアノは湿気がこもらないようにするため、壁から約5cm開けて設置します。なんとか押したり挿したり出来る場合があります。メジャーで寸法を測って確認すれば大丈夫です!
極度な湿気や乾燥、温度変化を避ける
ピアノにとって良い場所とは、人間が過ごしやすい環境とほぼ同じ。なので過度な湿気、乾燥や温度変化を嫌がります。エアコンの暖気や冷気が直接当たらないような場所を選んであげるとOK!
特に湿気には弱く、パフォーマンスが著しく落ちたり、ピアノの寿命にも関わってきます。例えば結露するような窓の近くは避けた方がよいでしょう。
部屋全体が湿気を帯びている場合は乾燥剤を入れてください。更に湿気が多い場合、乾燥器を使っていただくケースもあります。
床暖は逆に過乾燥になる場合があるので、敷き具を準備します。
いずれも判断が難しい場合がありますので詳しくは販売店にお尋ねください。
便利なシュミレーションサイトがあります。
実際の寸法にプラスして、椅子の引しろ、調律スペースなど、実際にはもう少し場所が必要な場合があります。あらかじめシュミレーションしておきましょう。⇒(ヤマハピアノ:部屋置きシュミレーション)
外壁より内壁を背にする
ピアノの音は、子供でも80~90db、上級者だと100dbになると言われています。100dbとはガード下で聞く電車の通過音くらいだそうです。ピアノを置く場合、音の問題は避けては通れないという方も多いでしょう。
アップライトピアノは、音が後ろ方向へ一番大きく鳴る仕組みなので、壁に音を反射させて、その反射音を聴きながら弾くことになります。
よって壁の向こうが家の外(外壁)よりも、家の中(内壁)を背にする方が近隣に音の迷惑をかけにくいでしょう。
また、壁の向こう側が場所により吹き抜けだったり密集していたりと異なると、例えば低音が良く響くのに高音がショボいなど聴こえ方にムラが出ることがあるので出来れば同じ環境がベターです。
グランドピアノは部屋の中央に置きますが、屋根が開いた側に大きく音が出るので、その方向に外壁が来ないよう配置するといいでしょう。
いかがでしたか?
今回は「やってはいけない!『ピアノの置き場所』3つのNGポイント」をご紹介しました。
これで、安心してピアノをご家庭に迎えられますね。
是非参考にしてみてくださいね。